2024/12/7 月齢5.9

 衛星としては大きすぎる月

 太陽系最大の衛星、ガニメデの質量は木星の13千分の1。対する月は地球の8分の1です。とても大きいです

月はどうやって誕生したの?

月は地球と同様、約45億年前に誕生したとされています。

月の誕生について、考えられている説は4つ。地球の一部が分離して月になった「親子分裂説」。他の場所で誕生していた月を地球が引き寄せ捉えた、捕獲説、太陽系が生まれたときにすでに一緒に誕生していた「双子説」。そして最も有力と言われているのが、地球が誕生して間もない頃に、火星くらいの大きさの星が地球にぶつかり、砕け散った星の残骸と、衝突によってえぐられた地球の表層物質が長い時間をかけて集積し、月が作られたという「巨大衝突(ジャイアント・インパクト)説」です。

大気の存在しない月では、昼夜、影と日なたの寒暖の差が激しく、赤道部分では昼(日なた)は110℃、夜(影)は-170℃にもなるそうです。

土星

今年の98日に「衝(しょう)」となり、観望の好機を迎えました。

衝とは、太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。 衝の頃の土星は、0.6等の明るさがあります。 地球から見た環の傾きは約15年の周期で変化します。立派に見える土星の環ですが、実はたいへん薄いことがわかっています。

来年、2025年には環を真横から見ることになり、環がほとんど見えなくなります。今年も環の傾きが小さく、環はたいへん細く見えています。


木星

木星は、113日に「衝(しょう)」を迎えました、衝の頃の木星は約マイナス3等の明るさで輝き、大きな存在感を放っています。

小型の望遠鏡や双眼鏡でも、明るい円盤状の木星本体から少し離れたところに、4つの小さな点が直線状に並んで見えます。木星を公転する4つの大きな衛星です。「ガリレオ衛星」と呼ばれています。

また、大気の安定した条件で、倍率を上げて見ると、木星の表面には淡い赤褐色の縞模様(しまもよう)も何本か見られます。よい条件で観察できれば、写真で楕円形に写っている「大赤斑」もわかるかもしれません